アレキサンダー・カレリン



先日柳ヶ瀬プロレスの柚原真紀オーナーを訪問した際に「これでもプロレスは少し観ている」ことをアピールするために勝負服としてアレキサンダー・カレリンのシャツを着ていったのだが活かせるタイミングがなかった。

今回も格闘技の話。

「400戦無敗」のヒクソン・グレイシー、「霊長類ヒト科最強」マーク・ケアー、「60億分の1」のエメリーヤエンコ・ヒョードル、「鉄人」マイク・タイソン、「霊長類最強女子」吉田沙保里 等々最強の惹句は様々だが、「人類最強の男」と呼ばれるアレキサンダー・カレリンの強さは伊達ではない。レスリング世界選手権・レスリングヨーロッパ選手権は金メダルを総なめにし、ソウル・バルセロナ・アトランタの五輪では金メダルという恐ろしく輝かしい実績があるだけではなく、引っ越しの際に冷蔵庫をひとりで運んだという逸話もある人間離れした怪力の持ち主である。過酷なトレーニングで鍛え上げた身長191cm、体重130kgという体躯がなしえる業だろう。

そんなカレリンが1999年にリングスの前田日明の引退試合の相手を務めた。もともとロシアとのルートが強かったリングスだが、カレリン招聘ルートはリングスの審議委員であった堀米奉文を通したものだったようで、堀米奉文は世界アマチュアサンボ連盟会長を務めていたのでロシアとの深い繋がりから前田vsカレリン戦が実現したようである。



まずこの試合のカレリンサイドですごかったのはセコンド陣。ヴォルク・ハン、アンドレイ・コピィロフ、ニコライ・ズーエフらリングスロシアの面々がセコンドにつく。ロシアの英雄であるから、そりゃみんなカレリンのセコンドにつくのは分かるけど、ハンって「私はマエダの兵隊だ。マエダに行けと言われたらどこでも戦う」みたいなこと言ってなかったっけ? 厳密に言うと、ハンはロシアというかダゲスタン共和国の人。ダゲスタンの有名人といえばUFC現ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ、K-1 WORLD MAX にも出場したことのあるジャバル“チンギスハン”アスケロフ、ハンの後継者と目されていたヴォルク・アターエフなどがいる。



試合は前田がエスケープを奪ったりするが、抑え込みでほぼカレリンのペース。途中カレリンズリフトを繰り出したりする。




とはいえ、カレリンには極め技がないだけにイマイチ決め手に欠ける。
試合が終了し、カレリンが判定で勝利。

以後カレリンが総合格闘技のリングに上がることはなかった。噂では実はカレリン自身は総合転向も考えていたが、前田戦で何度もくらったローキックが想像以上に痛かったので転向は止めたとのこと。
歴史に「if」はないが、カレリンが総合転向していたらと想像するといろいろ考えてしまう。カレリンと戦ったことのあるマット・ガファリは小川直也に負け、ルーロン・ガードナーは吉田秀彦に勝っている。

カレリンは1999年より国会議員も務めており、カレリンのオフィシャルHPもあって、政治家としての、レスリングの選手としての活動をいろいろと紹介しているようだがいかんせんロシア語(キリル文字)が全然読めないので何が書いてあるのかわからない。

  

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